
本当はミルフォードトラック→ミルフォードサウンドでカヤック→ケプラーのラクスモアハットまで1泊の予定で組んだ旅行。ケプラーは5月に入ってHUTからガスがなくなるけれど1泊ならガスなしでもいけると思って計画していました。
しかしミルフォードトラックがキャンセルされ、ケプラーを歩いてしまったので、さあどうするか・・・。せっかく来たし、もう一箇所歩きたい。ラッキーなことにその後3日間はいい天気の予報。
まずはシーズンオフパス(1泊10ドル)で、ガスクッカーを買って念願のミルフォードトラックに再チャレンジ!(2泊3日)を急遽計画することに。Te Anauのバス会社がTe Anau→Te Anau Dawn→スタート地点までのバスやボート、最終日のSandfly Pointからのボート、ミルフォードからTe Anauまでのバスを足して160ドルのプランを出していました。でもそうすると飛行機の変更が必要(+50ドル)。
YHAで会った日本人ほか4組の人に聞いたところ「ミルフォードよりもルートバーンのほうが面白いと思うよ」。えーそうなの??と詳しく聞いてみると、ミルフォードももちろんいいけれど、山の上にあがるのがほんの一瞬で、曇っていたら何も見えない。NZ最大の滝はすごいけれど、もし天気がいいならルートバーンにしたら?とのこと。さんざん悩んでから、ミルフォードをやめてルートバーンを歩くことにしました。
ルートバーンをDOCのパンフレットと逆周りにDivideから歩くのですが、出口であるRouteburn ShelterからQueenstownまでは1時間半。これなら最終日に早めに降りれば、飛行機を変更せずに乗れます。
しかしここでさらに問題発生。定期便を出している大手バス会社のバス時間が2時。これだと4時半の飛行機に間に合いません。困っていると個人バス会社のBuckley Transportの番号を教えてくれたので、そちらにかけると、この日はほかに予約がないので1時ピックアップだと100ドル!(通常45ドル)。でも飛行機を変えるよりは安いので、お願いすることにしました。
100ドルは高いな〜なんとかDivideまでのバス代を節約できないかな、と思い翌朝はヒッチハイクすることを決心。YHAでダンボールに「Divide $5 offer for petrol(ディバイドまで、5ドルガソリン代出します)」と書いた看板を書いていたら、それを除いてきたドイツ人女性が「あら、乗せてあげるわよ」と親切な申し出。看板は使わずに住んだのでした。

翌日は朝からガスっていて、天気だいじょうぶかな〜と思ったら、気温があがるにつれて一気に快晴に。


途中でパックを投げ出して登ったキーサミットでは絵葉書のような景色で感動。でも先は長いので急いでHUTへ向かいました。この日一番お気に入りだったのが左のEmerald Fall。超大きな滝で、虹がくっきり。夏だったら泳ぎたかったな〜。クリックすると大きな写真が見れますが、大迫力が伝わるかな?

Mackenzie Hutに近づくと、なんとも素敵な建物が!窓は大きいし、ソファーはあるし、なんて素敵なHUT!と思っていたら、これはガイドツアー用のHUTでした・・・。ちょっとぬか喜び。でも実際のMackenzie Hutは湖のすぐそばにあって、これも素敵でした。
この後どうしようかな〜と思っていて人と話していたら、明日の天気は曇りかもしれない、とのこと。なんだか体力もまだ余っているし、ケプラーみたいに景色をみれいないのは悔しいので、翌日登る予定の山の上まで行ってみました。登り約1時間。パックがなかったのでけっこう大丈夫でした。


がんばった甲斐あって、気持ちいい景色でした。写真はタイマーで一人撮影。

翌日、起きてみると山が赤色に染まっていてとってもきれい。この日も予報に反していい天気でした。じゃあ前日登らなくてもよかったのじゃ・・・と思ったけれど、まあ体力づくりということでポジティブに考えることに。
HUTではけっこうたくさんの友達ができるのだけれど、みんな私と逆周りでQueenstown方面から歩いてきてる人がほとんでした(多分DOCのパンフがそうあるから?)。ただ、実はこの歩き方よりも、DivideからQueenstown方面に歩いたほうがいい、と言われています。なぜならQueenstown方面から来るといい景色が後ろになるので、毎回振り返らないと景色が見れない。ナショナルジオグラフィックでもRouteburnがランキングで選ばれたことがあるらしいですが、そのときもDivideからQueenstownへのルートだったそうです。
なので、HUTではいろいろな人と交流しましたが、歩いているときはずっと一人でした。
ハリスサドルにお昼前に到着。ここのシェルターにパックを置いてコニカヒルに登りました。しかし予期していなかったのが、ルート上の氷。雪はないにしろ、険しいルートが氷ってツルツルです。
北海道育ちが役立って、ソロソロと重心に気をつけながら、スティックを使い、時には手も使ってゆっくり登ることに。途中で何度も引き返そうかと思ったけれど、せっかく来たんだし、ゆっくりと、ゆっくりと登ることに。
頂上にあがったときは感動し、かなり長い間一人でボーっと山々を眺めていました。

遠くにSoundが見えています。ひとりでセルフタイマー写真タイム。
この後、Hillを下るのは登るのよりもさらに慎重に時間がかかりました。カメラを壊さないようにかばいながら・・・滑ったら誰か助けてくれるのかな〜とちょっと心配に。


この日のRouteburn Falls Hutについたのは4時くらい。左の写真は夕暮れです。
実は5月3日だったのですが、まだレンジャーがいました。そして、別のグループがガスが足りなくなってきた、というのを聞いて、残っていたガスを接続してくれました。それに「夜寒かったらラウンジにマットレスを持ってきて寝ていいからね」と親切に言ってもらい、最初は「大丈夫じゃないかな」と思ってドームで寝てみたのですが、寒くて何度もおきてしまい、結局ほかの3人とラウンジで寝ました。
最後の日は1時にバスピックアップだったので余裕をもって9時前には出発。Routeburn Valleyを眺めながら下っていきます。

途中からは川沿いを歩きます。この川の色がまたきれい。
結局ルートバーンシェルターについたけれど、やっぱりお客は私一人。100ドルでタクシー状態でした。でも「ほかの会社はほかに客がいないと190ドルとるってさ」とHUTで会った人に言われて、このBuckleyバス会社の100ドルは良心的な料金みたいです。
空港までもさらに30分遠回りになるのに、無料で送ってくれました。
ミルフォードトラックを歩けなかったのは残念だけれど、絵葉書みたいな景色にたくさん会えたルートバーンに大満足。結局ケプラーもルートバーンも一度も雨に降られないという驚異的な天気運に助けられました。一人トレッキングも、思ったよりもずっと楽しめました。これからもっと、歩きたいな〜。
でもいつか、懲りずにミルフォード、チャレンジしたい!

(クイーンズタウンにむかう途中の景色)